桜座、HMといずれのお運び、ありがとうございました。
あっという間の今年、そして平成も。
新たな元号を現プリンスとともに引っ張りたいですね。
来年もどうぞよろしくお願いします。
■今年の音楽から。
○セラミック・ドック
・18年ぶりのマーク・リボー先生、アヴァンギャルドな3ピースでジャンル超越の尖がったロックの新譜を引っ提げてのBlueNote東京。
ユーモアとシリアスさ、カッコ良さが全然変わらないオッチャンに敬服。
○ショウン・クティ
・親父のフェラ・クティのアフロビートは絶品、でジュニアはどーなのかとBlueNote東京で観てみたが、そこはそれ、しっかり親父イズムの喜怒哀楽を一番濃く継承する末っ子の巻。葉巻も親父仕込みか。吸い過ぎ注意だぞ、このー。
○セイント・ヴィンセント
・かつてのキュートさはいずこ?というか、いろいろ事情が御有りなので音楽の実績を着目するこの頃です。
昨年のバンドサウンドのアルバムを自身はギターも持たずにピアノ伴奏の歌唱のみでの焼き直した新譜からの1曲が御覧の通り。できるだけ追っかけていきます。
(彼女が生涯の10リフの動画有、でLedZeppelinのBlackDogを挙げチョイ弾くも”Classic!”と軽めの総括。そうなんだ〜)
○突然段ボール
・土曜朝のFMで流れたのはファーストからの1曲。朝からNEU!だった。他の曲聴いたらあれまCANじゃん!
日常に正しいパンク・ニューウェーブによる高揚を忘れちゃいませんか?最近の寒かったり塞がったりの朝に「突・段」でアゲアゲをサポートの日々です。
◇おまけ
・1968年でこの邦題センス、ジャズるって。でもボクいまだにこの曲、小節の頭がとれまっしぇん。
フランス・ギャルFrance Gall/ジャズる心Le Coeur Qui Jazze
・絶対音階のピアノ伴奏と相対的なインド歌唱の調和。唄も伴奏も凄いのでしょう。
特にオチは無いが沁みましたのでどうぞ。
Anandi Bhattacharya:Amaro Porano Jaha Chay (What My Heart Desires)
■今年観た映画から。
○THE SHAPE OF WATER
元はR18らしい変な映画。でもヴェネツィアやオスカーの栄誉を手中にした。主演女優サリー・ホーキンスが素晴らしい。
○『勝手にふるえてろ』
・妄想こじらせ系女子のキュートなキャラ確立の松岡茉優に所謂萌え。個人的に『100万円と苦虫女』の蒼井優以来の快挙。
○『RAW 少女のめざめ』
・タブーがテーマで映像や展開で若干ビビりもありますがそこはフランス女性監督ですので随所でおしゃれに仕上げています。
○『OH LUCY!』
・ちょっと苦手だった寺島しのぶの渾身の演技を見直しちゃったかも。日米を跨ぐ切なくユーモアが洒落たロードムービー展開の米国映画。
○『ウインド・リバー』
・米国統治上の歪みを突く渾身の社会映画。極寒と無法の土地で「ここに運なんてない」と筋と義理を貫き通す主人公の一挙一動は見ごたえ充分。
○『心と体と』
・今年の最高作品。食肉工場を舞台にコミ障お姉さまと諦観オヤジがなぜか同じ夢を観ていてという内容で、なかでもリストカットスーサイドのシーンはそれは美しく今年いちばんドキドキしたかなぁ・・
この映画の挿入歌でそのシーンでのBGM。今年一番の染み曲です。EL&P「展覧会の絵」でグレッグ・レイクの唄う「THE SAGE」的でもありそこもグッと。
Laura Marling What He Wrote
良いお年を御迎えください!